心にかかっていた靄が、晴れた日

 

大人になるにつれて、少しずつ前向きな思考ができるようになってきたとはいえ、

根本的にわたしは、根暗なほうだ

 

一度、悪いように考え出すと止まらくなり、

あっというまに悲観的な考えに支配されてしまう

 

真っ黒になった心をほどくのには数日かかるし、

時には、一番近しいひとに想いをぶつけてしまうことも、ある

いつも後悔して反省して、自分にがっかりする、その繰り返し

いい加減成長したいと、もうずっと思っているのに

 

数日経ち、ごめんなさい、と言うわたしに

すごく反省してるのね、と彼は言った

 

どんなことでも、たとえそれが本当の気持ちだったとしても

伝え方はきちんと選ぶべきだ、と思う

それなのに、彼を責めるような物言いをしたことを

ものすごく、ものすごく悔いていたのだけれど

 

どんな形であれ、本音を出してすっきりできたならいいよ、

お互いわかっていれば(今は感情的になっちゃってるな、とか)

受け止め合っていけるんじゃないの、と言ってくれた

 

これまでそういうことに向き合わずにきたから

これは自分の課題でもあるわけだし、と

 

うまくやっていきましょう?という言葉に

あぁ、彼はわたしの思っている以上のひとなのだなぁと思った

 

わたしの思っていた以上に、わたしと向き合ってくれているし

わたしの思っていた以上に、深い、ひとなんだ

彼の誠実さを見くびっていたよ、ごめんね

 

わたしは素晴らしい人間でもないし

未熟で、自分をうまくコントロールできないこともあって

そんな自分じゃ必要としてもらえない、と勝手に悲しんでいたけれど

それって、

今のわたしとちゃんとこうして向き合ってくれている相手に対して

ものすごく失礼な話だな、とも思ったのだった

 

まだへたくそだけど、

自分や彼と向き合いながら前に進めたらいいなと思うし

成長していくところも見てもらえたらうれしい